合わせ酢の多様性

合わせ酢と一言に言っても、実はその奥は非常に深くて、文字通りなにを”合わせるか”によって、呼び名も、合う料理も違ってくるんです。 一般的に合わせ酢というと、酢の物を作る際に用いるものというイメージが強いかもしれませんが、せっかく合わせ酢を作るとしたら、酢の物だけではもったいないですね。

お酢は体に、健康に、非常に良い効果を発揮する、古くから人間の知恵によって大切にされてきた調味料なので、ぜひ現代人もその健康効果を存分に享受したいものです。

一般的に酢の物に用いる合わせ酢といえば、お酢に醤油と砂糖を1:1:1の割合で混ぜたものを言いますね。これを三杯酢といいます。作るのが難しい合わせ酢は通販で購入をするのも良いと思います。砂糖の代わりに、みりんを用いる方もいらっしゃいます。

合わせ酢それぞれの使い方

ちなみに、三杯酢の三杯ってなにか?というと、お酢の割合のことを言います。1:1:1:で、お酢と醤油と砂糖を均等に入れるので、お酢が3倍に薄められた、ということで、三杯酢という呼び名です。 ということは、二杯酢などもあるのか、ということが気になりますよね。 お酢に醤油を混ぜたもので、昔は1:1でしたが、近年ではお酢3:醤油2など、好みの割合が良いかもしれません。均等ではありませんが、これが二杯酢と呼ばれています。 ほかにも、お寿司の酢飯を作る際の寿司酢、これも合わせ酢のひとつですね。 一般的には、お酢に砂糖と塩を加えたものです。 ただ、この割合の違いや、砂糖や塩以外を入れる人もいらっしゃるなど、寿司酢については、人により、あるいは地域により、好みや作り方が全然違うといってもいいくらいです。お好みの寿司酢を見つけていくのも面白いですね。 酢は酸味がある分、さっぱりとした料理に仕上げた時に使います。 そして、さっぱりしたいときというのは、季節で言うと夏ですね。夏は汗をかく分、辛みを求める季節とも言われており、合わせ酢の世界でも、唐辛子を合わせる場合もあります。 お酢に醤油、砂糖、ごま油、唐辛子を加えるとピリ辛酢になり、魚や肉のフライなどには最適です。 このように合わせ酢と言えど、奥は深く、色々な楽しみ方がありますね。